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Pentecost.
2017/12/23[Sat]
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◆創作『青嵐』の小説ページに番外編『報われない恋の話』を更新。
  さくっと読める短編だと思います。さくっと読め過ぎて何も残らない気がしないでもない。
01/05追記
 終わりあたりに加筆修正しました。こっちの方がなんとなーく分かりやすいと思います。


 追記は後書きというか解説というか

 元ネタは中国の戯曲「牡丹亭還魂記」(著:湯顕祖)です。書店の名前もですが、作中の“柳夢梅”、“杜麗”の名称も前述の話に登場する人物に由来しています。
 「牡丹亭還魂記」は、とある若者が何年も前に死んだ美女の肖像画に懸想し、その熱意が遂には彼女を絵の中から呼び出してしまう(そして紆余曲折を経て結ばれる)話なのですが、内容や結末はまったく違いますね。報われる恋心は存在せず、絵美人は灰になりました。
 韶の正体は完全に絵であり、妖怪です。付喪神の一種ですね。店主が本にしか興味がないせいで、何年も放置され、寂しくなったようです。
 彼女が刃に恋をしたのは、刃の容姿が一般人から逸脱しているからだとか、店の常連でよく見かけていたからだとか、まああるのですが、一番の理由は朱雀の加護があるためです。神様に愛されている存在が、妖怪に眩しく見えない訳がない。
 もっとねちっこく湿っぽい感じにしたかったのですが、刃がドライなので無理でした。湿度は炎で蒸発した。

 この話というか、ホラー系展開の一番の問題点は、サリフの登場ですべてが解決してしまうことだなと思いました。
 青龍という霊力チートのせいで一気に解決へと向かってしまう。寺生まれのTさん状態。

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